小説をマップ化する(下町ロケット)

1月7日に(株)構造計画研究所で行われました交渉学交流研修会にマップ作成論の講師として参加しました。いままでの交渉学講義で行っていたマップ作成セッションの内容を充実させ、新作マップも取り入れて紹介させていただきました。

当日は建築設計に携わる方の参加が多く、日常的に絵を描く機会は多いそうですが、それらの絵を使って考え、コミュニケーションすることの有効性に気付きが得られたようでした。続く模擬交渉準備でも、全員が交渉準備マップを作成され、初心者とは思えない程の、非常にレベルの高い模擬交渉を展開されていたのが印象的でした。

講義の中で、マップ作成のトレーニングの例として、テレビドラマや時事報道等をマップ化することを提示したのですが、今回はその実例として池井戸潤氏の直木賞受賞作「下町ロケット」をマップ化してみました。1月6日には三上博主演の連続ドラマW 下町ロケット [DVD]も発売されましたので、DVDでも楽しむことができます。ネタバレが多分にあるので、読むのを楽しみにしている方はマップの詳細はご覧にならないように。

下町ロケットの主人公である佃製作所は、絵に描いたような見事な知財戦略で事業を好転させたのですが、従業員一人一人の「事業で勝つ」という強い意志に心打たれました。八王子からも、佃製作所のような中小企業を続々と出現させられるといいなと思います。

今回作成したマップは、読者目線でありながら佃航平氏を中心に描いてみましたが、佃航平氏目線や神谷弁護士目線で描いてみるのも面白いかもしれませんね。

原作とドラマ版との違いはマップを見ると一目瞭然

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